美味しそうな煎茶が手元にあるけど、
入れ方間違って後悔したくないなぁ・・・
調べても入れ方がいま一つわからない・・・
そんな方のために、
煎茶を美味しく入れるコツ
煎茶を美味しく入れる方法
を解説します。
■本記事の内容
私が、京都一保堂さんでお茶に衝撃を受け、
日本茶・煎茶を飲み続けて13年。
茶葉でお茶を毎日飲むようになり、
日本茶アドバイザー資格も取得しました。
経験と知識の両面から私が考え実践している、
煎茶を美味しく入れるコツと、煎茶を美味しく入れる手順をオリジナルなテクニックも加え、解説します。
1.煎茶を美味しく入れるコツ
何を準備したら良いか?
煎茶を美味しく入れるためには、少々の準備が必要です。
必要なものを以下にまとめました。
- お湯
煎茶を抽出するお湯は、一度沸騰させたものか、
あるいは市販の飲料水を用意しましょう。
水は軟水を選びましょう。
- 急須
煎茶は、一般的な急須で問題ないと思います。
茶葉が急須の底に届くタイプがお勧めです。
抽出中、茶葉への圧力が少なく、経験上、雑味が少なく抽出され美味しくなります。
以下のような細かい網が付いているものもお勧めです。
- 温度計
煎茶を入れるときに、温度が高すぎると渋味が出てしまいます。
温度計を使って厳密に温度を測ることで、美味しい煎茶を入れることができます。
スーパー等で売っているもので十分です。
- デジタルはかり
茶さじで茶葉の量を計っても良いのですが、
量にブレが生じますので、デジタルはかりを使って、
厳密に茶葉の量を測ることで美味しく入れることができます。
0.1g単位で測れるものがお勧めです。
- 湯冷まし器
沸騰したお湯の温度を下げるために湯冷まし器が必要です。
大きな湯呑を使って、代用しても全く問題ないです。
温度を特に素早く下げたい人は、
チタン製の登山グッズ、スノーピークがお勧めです。
私は玉露の入れ方大会で使用し時短することができました。
煎茶を複数名に提供する場合
- メジャーカップ
プラスチックの料理用ものが手に入りやすくてお勧めです。
お茶を複数名に出す場合は、
特定の人のお茶が薄かったり濃くなったりしないよう、
メジャーカップにまず全て出し切り、その後に皆さんの湯呑に注ぎましょう。
廻し継ぎのテクニックもありますが、こちらの方が簡単だと思います。
スーパーで買えるものなど、何でも良いです。
美味しく入れるコツ
煎茶を美味しく入れるには、以下のコツを抑えましょう。
美味しく入れるコツ1 水
水道水の場合は沸騰させてカルキを抜いたもの、
市販の場合は軟水の飲料水を使うと美味しく入れることができます。
美味しく入れるコツ2 温度
煎茶は、産地や製法で違いが大きい特徴があります。
上級煎茶と呼ばれる上質な煎茶は、旨み成分のアミノ酸が
多く含まれており、やや低めの温度で入れると美味しくなります。
・普通煎茶 80度
・上級煎茶 70度
を目安にすると良いでしょう。
被覆しているかぶせ茶などはもう少し低い温度、
60~70度が良いでしょう。
美味しく入れるコツ3 茶葉とお湯の比率
煎茶の茶葉の量に対して、適切なお湯の量で入れると美味しく入れれます。
煎茶1gに対して20cc
を目安にすると良いでしょう。
デジタルはかりを使って正しく計るのがポイントです。
慣れると目分量で分かってきます。
1人分は茶さじ一杯分の2g
が適量と言われます。
美味しく入れるコツ5 抽出時間
抽出時間を厳密に計測することで、煎茶を美味しく入れることができます。
煎茶の抽出時間は1分
を目安にしてください。
長すぎると煎茶の渋みが抽出されるので注意してください。
美味しく入れるコツ6 入れ方
急須に残るお湯を最後まで絞り切ることで、旨みが抽出されます。
急須を揺すったりせず、自然に重力で水滴を落とすと美味しくなります。
複数名に入れる時は、全ての煎茶をメジャーカップに抽出し、
その後に人数分の湯呑に分けると、濃淡なく美味しさを提供できます。
2.煎茶を美味しく入れる手順
煎茶を美味しく入れるコツが分かったら、次は入れ方です。
1.お湯を用意する
水道水あるいは市販の飲料水を沸騰させましょう。
水道水の場合は沸騰後、暫く続けて沸騰させておくことで
カルキが抜け美味しくなります。
用意するお湯の量は、煎茶を入れる人数分から量を算出してください。
1人分は茶葉2gでお湯は40ccとなります。
お湯の重さを1cc=1gとしてデジタルはかりで計測すると簡単です。
例:2人分で80cc=80g
2.お湯の湯冷ましする
沸騰したお湯を冷ましていきましょう。
お湯は、器に入れることで5~10℃下げることができます。
湯冷まし用に、何でも良いので器を複数用意します。
70度まで簡単に温度を下げる手順
・手順2-1 沸騰したお湯を急須に入れ10秒程熱が広がるの待つ(90度)
・手順2-2 急須から湯冷ましに湯を移し替え10秒程熱が広がるの待つ(80度)
・手順2-3 急須から湯呑等に湯を入れ替え10秒程熱が広がるの待つ(70度)
上記手順を実施しつつ温度計で正確な温度を測れば完了です。
お湯の温度を下げている途中で手順3に移りましょう。
手順2-1では急須の温度を高めておく理由は、急須にお湯を入れた時の温度の変化を少なくすることができ狙いの温度で抽出しやくなるからです。
手順2-2ではチタン製のスノーピークを使って湯冷ましすると、
水と空気との表面積が大きく、温度を下げやすく手順3は不要になります。
3.急須に茶葉を入れる
デジタルはかりで茶葉の量を正確に測り急須の中に茶葉を入れます。急須を少し揺らし、煎茶の茶葉を急須の中で平坦にします。
この作業で煎茶にお湯が均一に沁みわたるのでお勧めです。
1人分は茶葉2gでお湯は40ccとなります。
抽出する人数分の茶葉の量を入れてください。
煎茶の茶葉を平坦にするイメージを掲載しておきます。
4.急須にお湯を入れる
急須に湯冷まししたお湯を入れます。
お湯を入れる際には、茶葉に直接湯をかけるのではなく、急須の側面からジワジワと湯を流し込んでいくと、経験上、煎茶の雑味の抽出が軽減され、美味しく入れることができます。
5.抽出されるのを待つ
手持ちのスマートフォンのストップウォッチ機能で、抽出時間をカウントを開始し、所定の時間(1分)待ちます。
6.急須からお茶を入れる
煎茶を濃淡なく美味しく入れるためには、メジャーカップにまず全ての煎茶を入れます。
煎茶を入れる際は、急須を揺することなく、
重力に従って最後の一滴まで絞り出してください
最後の一滴と思っても、何度か出る場合があります。
この場合は急須を揺すると雑味が出ますので、
急須を握った手をそのまま高く上げることで液体を落とします。
この作業を繰り返すことで本当の最後の一滴を絞り出すことができます。
7.煎茶を湯呑に入れる
人数分の湯呑に適量の煎茶を入れ、一煎目を提供してください。
8.二煎目に備える
二煎目に備えるため、一煎目の煎茶を入れ終わった急須の蓋を開けておきます。
残った水分や蒸気で煎茶が抽出され、雑味が出るのを防ぐためです。
まとめ
煎茶はコツを抑えて入れれば美味しく入れることができます。
煎茶を美味しく入れる方法を試していただき、試行錯誤していただくと、より美味しい煎茶を入れることができるようになります。
私も試行錯誤を続けています。
【今回ご紹介した準備アイテム】
3.タニタ キッチンスケール はかり デジタル 2kg 0.1g単位 ホワイト
【本気で煎茶を味わいたい人へ】
私が日本茶・煎茶に目覚めた一保堂さんのお茶、煎茶・嘉木をご紹介しておきます。
旨味・甘み・渋み全てのバランスを取りそろえた煎茶ですので、
真剣に煎茶を味わいたい方へとてもお勧めな煎茶です。
Amazonだと50g、100g両方選べますね。
皆様の良いお茶ライフを期待しています!