黒人リズム感の秘密とは?
音楽を演奏したことがある人なら1度は考えるリズム感。
黒人の方が放つリズムを見ると妙に興奮したり踊りたくなったり。
日本人はそんなリズムを放つことが出来ないのか…?踊ったりできないのか?
その秘密に迫った著書、黒人リズム感の秘密があります。
私はこの本の熟読は勿論、黒人リズム感の研究会やお弟子さんのダンス教室に学びに行ったりして、ボイパの演奏に如何に活用できるかを研究してきました。
「黒人リズム感の秘密」を理解、体得するとボイパがどのように良くなるか、またその習得するための基礎をまとめます。
黒人リズム感とは?
黒人リズム感とは?黒人リズム感の秘密の本全文に渡って解説されてますので一言で言い表すのは難しいです。また、文字面だけで理解できるものではないと思いますので、私が黒人リズム感を感じ感動した動画をご紹介します。
1.BEATBOX界の巨匠Rahzelさん
BEATBOX初期の頃から活躍されていたRahzelさんですが全般的にヤバすぎるのはさておき、、聴いていただきたいのは1:49~です。
刻んでいるビートは小難しくないのに一瞬にしてRahzelさんが放つリズムの空間に陥る感覚があります。
これが世に言われるグルーヴと言うものかと心躍った経験がありますね。
また動きも良く見ていただきたいのですが、首が振り子のように動いています。
リズムとこの動き…が、まさに黒人リズム感と言えそうです。
2.ソウルの神 James Brownさん
凄まじいです。。見ているだけで興奮しますね。一緒に歌えたり踊れたら、さぞかしテンションが上がることでしょう。。
ボイパに置いて、この踊りが出来る必要は全く無いですがリズムの取り方が「日本人っぽい」ものとは全く違うことに気付いていただければと思います。
3.皆大好きNaturally7
私がナチュラリー7の音源の中でも一番驚いたのはこの曲です。
サビでコーラスが「おっおー」と言っているだけフレーズがあるのですが、なぜかカッコいい。
音程も難しいというわけではないが、自分で真似してみても全然できない。。
こういったところに黒人のリズムと言いますか、ブラックミュージックへの憧れみたいなのを感じますね。
黒人リズム感とはつまり?
細かくは本を読んでいただければと思いますが、上記動画から感じる特徴をリズムの特徴としてあげますと
- 聴いていると体を動かしたくなるようなリズム
- ずっと続く波のようなリズム
- 軽快で重たさは無いがパワーはあるリズム
のように言えると思います。
黒人リズム感を学ぶメリット
黒人リズム感を体得するにはRahzelさんのような首の動きと脱力が大切でして、これができて来ると以下のようなメリットが演奏に生まれてきます。勿論、演奏する楽器等にもよりますがボイパをしながら首を動かしすぎるのは変なのでリズムの感じ方を習得していきましょう。
- ライブ演奏時のリズムが安定
- 繋がって聴こえるリズム演奏
- 跳ねるリズムを自作
- 体を使った自然なカウント
黒人リズム感の秘密では、リズムを波で捉える、波の継続と加速度の考え方を学べまして、波で捉えることで全体のリズムが安定しそして、リズムの波の加速度を捉えることでリズムの跳ね感が生まれていきます。リズムの加速度を調整することで跳ねるリズムを自作できたり、この曲はこの程度の跳ね具合かなぁと分かってきます。
加えてリズムを首・胸・腰で感じる捉え方の解説があります。体を使ってリズムを捉え、更に特定の曲でリズムの加速度を事前に体に染みこませておくことで、頭で考えるリズムに加えて、体で感じているリズムを頼りに演奏することが出来るようになります。
今までは手で硬くリズムを取っていて何だか疲れてしまうなぁという演奏が、リラックスしてしかも安定して演奏できるようになるという訳です。
まずはリラックス、そして体の動きで練習していくと良いです。
黒人リズム感の練習方法
黒人リズム感の体得の詳細は本に記載されておりますが、一瞬で出来るものではなく、必要に応じてダンサーの方に見てもらったりと体の動きの変化が問われます。
いきなり完全を目指すのは難しいので以下のポイントをまず出来るようにするとボイパ演奏に安定感が生まれ、おすすめです。
- リラックス状態を会得せよ!
- 首と体の連動を理解せよ!
- 演奏で使ってみよう!
リラックス状態を会得せよ!
リラックス、これが本当に一番大切といっても過言ではありません。
黒人リズム感も然り、日常生活の仕事においても使えるテクニックです。
「リラックスとは何か?」を真剣に考えたことのある人は少ないのではと思いまして、
黒人リズム感の参考文献になっているリラクセーションの本で理解が出来ます。
この本ではストレスを感じてる時は体に物理的な緊張がある、例えばイライラしている時に眉間に皺が寄っている等、ですね。
心からストレスと戦うのではなく、まず眉間の皺を解すところから始めると緊張が解れる、といった具合です。
従ってボイパ演奏をする場合は唇、喉だけではなく、リズムを感じる胸、腰、また腕や脚もリラックスしていると良い、
リラックスしているからこそ波のような、くねくねした動きができ黒人リズム感の秘密に繋がるということですね。
首と体の連動を理解せよ!
黒人リズム感の秘密ではリズムポイントを動かした場合に身体が自然と動く「連動」が大切と述べられています。
リズムの基軸となる首でリズムを取る時(birdというテクニック)にもリラックスが出来ていると自然と身体が動いてくるのが分かると思います。
以下の動画で解説がありますが「首を後ろにすると胸が出て腰が下がります」とあり、これがリラックスしているとできる身体の連動になります。
という方もいらっしゃると思いますし、私も最初はそう思いました。
そこで似たような人間の動作が無いか日常生活で探したところありました!
授業中に居眠りする動きがまさにリラックスしている首の動きでして、あの感覚を思い出してください。
頭の重さで首が動き、やばい!と思って元に戻る動き…これがバードに非常に近いですね。
電車の中で居眠りして窓に頭を打つ重力に逆らった居眠りも重要です。笑
授業中の居眠りは前方向へのリズムですが、窓に頭を打つ居眠りは後ろ方向へのリズムなので体で違いを十分に観察しておきましょう。
演奏で使ってみよう!
居眠りの時のようなリラックス状態で首でリズムを取れるようになりましたら、演奏で実践してみましょう。
首でリズムを取るときは、首を意識して動かすのではなく鼻の先端をリズムのポイントとし
直線を描くように顔(首)を動かすというコツがあります。
従ってボイパを演奏しながら鼻の先端でリズムの往復や波を感じ、途切れないリズムを感じ演奏することが出来れば安定感のある繋がったリズムで演奏することができるようになります。
そしてこの演奏方法を熟練していけば首(鼻)でリズムを取るポイントだけでなく、腕のしなりでリズムを感じるリズムポイントや、
タップダンスのように足裏でリズムをカウントするリズムポイントを会得することができます。
ボイパ演奏中に頼りになるリズムを感じるポイントが増えれば増えるほど、演奏は安定し、面白い演奏の遊びをする余力も生まれてくることでしょう。
ドラムの演奏方法であるモーラー奏法も腕を持ち上げて腕のしなりや重力を使う演奏法なので非常に近いテクニックですので理解しておくとボイパ演奏に有益です。
まとめ
黒人リズム感の秘密についてメリットや習得のポイント、練習方法について解説しました。
途切れることの無い連続的なリズムを演奏し、聴いてる人が思わず踊ってしまうような演奏を目指しましょう!
このモーラー奏法の肩の動かし方を使って抹茶を点てると回転運動が滑らかになり泡立ちがよくなりますので、
お茶にも応用して頂ければと思います。抹茶は茶友さん極上抹茶を使うと非常に美味です。
ボイパの音色の基本も以下の記事で解説してますので是非ご覧ください!
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ボイパで使う音色の基本について知ろう!生演奏で良い音色を出す基礎力をアップしよう!
スタジオ演奏の音源はこちらで紹介しています。
NOAHで配信ライブ体験!アカペラ演奏で使わせてもらいました!