玉露の入れ方にコツがあることを皆さんご存知でしょうか?
お茶に詳しくない人は全く知らないと思いますし
知らずに間違った入れ方をしてしまっている方も多いのではと思います。
結論からいいますと玉露をおいしく入れるためには
温度・量・時間
が重要です。
熱湯で入れてしまった、お湯の量が多すぎた、待ち時間が短すぎた…等々
間違った入れ方をしてしまうと最高級の緑茶である玉露の美味しさが半減します。
最高級の緑茶である玉露。
せっかくなら失敗せずおいしく飲みたいですよね🍵
今回ご紹介する玉露の入れ方は私が
「全国玉露のうまい淹れ方コンテスト」
で実践した入れ方です。
この入れ方で予選突破しておりますので
同じ入れ方で玉露をいれていただくと
お茶カフェレベルかそれ以上のクオリティで
玉露を入れることができるはずです。
厳密においしい玉露を入れる方法の紹介になりますので
もっと簡単に玉露を飲みたいという方は
玉露の入れ方の裏技の記事をご利用ください。
最高においしい玉露を楽しめるようになりましょう!
目次
- 玉露の入れ方には要注意!!美味しく入れるコツはいかに?
- 玉露を入れる人数を確認しよう
- 玉露の茶葉の量を正しく図る
- 玉露を入れる水量を正しく図る
- 玉露を入れる温度を正しく図る
- 玉露を入れる時間を正しく図る
- 玉露を入れる手順
- 玉露を氷で入れるには?
- まとめ
玉露の入れ方には要注意!!美味しく入れるコツはいかに?
玉露の入れ方にはコツがあり注意が必要です!
玉露の美味しさは「旨み」がメインなので旨みを美味しく出す必要があります。
茶葉の量、水量、温度、時間が影響しますが
一番重要なのは温度
です。
温度さえ間違えなければ放置していても旨みがでて美味しくいただけます。
それではそれぞれのポイントを解説していきます。
玉露を入れる人数を確認しよう
玉露を入れる人数を確認しましょう!
自分だけでお茶を飲んでも良いのですが複数人にお茶を飲んでもらうことを考えると
何人分のお茶を入れるかがポイントになってきます。
お茶を入れる人数は大体1~4名くらいかと思います。
本記事の入れ方は1人前の分量でご説明しますので
入れる人数分、量を掛け算してご利用ください。
ココがポイント
玉露を入れる人数を確認しよう!当たり前ですが大切です!
玉露の茶葉の量を正しく図る
玉露の茶葉の量を正しく図って入れましょう!
玉露を買うとお茶のパッケージに玉露の入れ方が書いてることも多いですが
よくよく見るとお店に入れ方が違いますし玉露の質でも変わります。
私が試行錯誤した結果から、
出来る限りどんな玉露でも使える、
玉露をおいしく入れる茶葉の量は3名で10g。
1人当たり茶葉の量 3.3g
を推奨します。
これで概ね玉露をおいしく入れることができると思います。
この量の玉露で入れてみて味が薄い場合は茶葉を追加してみてください。
玉露を入れる水量を正しく図る
玉露を入れる水量も注意が必要です。
玉露に限らずお茶は乾燥しており水を入れると水を吸収します。
入れた水の量よりも飲む量が少なくなる現象が起こりますね!
玉露はグラム数×4倍の水を吸収すると言われています。
先ほど解説した3.3gの玉露で13.2g(ml)の水が吸収されることになりますね!
従ってそれよりも多い水を用意しないと飲めないということです。
飲む量は10ml弱は飲みたいなぁと思いますので、
1人当たり水の量 20g(ml)
をお勧めとします。
水の量20mlから13.2mlの水分が吸収され飲める量は6.8mlとなります。
玉露を入れる温度を正しく図る
玉露を入れる温度を正しく図る
もっとも重要なので大文字にしました。
玉露を入れる温度で旨みと渋みの成分の出方が大きく変わってきますので
味に最も影響するポイントです。
私もいろいろなお茶のプロに意見を伺いましたが人によって温度と味の考え方が違い
共通した正解が無い・ひとそれぞれなことが多く悩みました。
玉露の入れ方コンテストで玉露をおいしく入れるため実験を繰り返し決まったのが
水の温度 47.5℃
です。
玉露は高温でサッと出すよりも低温でジワジワ出すほうが美味しくなると言われます。
玉露を低温で入れるとおいしくなるのは温度が低いとカテキンが出にくいため
渋み成分が少ないからですね。
47.5℃は玉露の旨みを出しつつお茶の渋み成分も少量出ますので
旨み・渋みのバランスが良く美味しくなるためお勧めとしました。
旨味たっぷりを狙って出す人は40℃で長時間で入れてみるのもおすすめです。
茶器にお湯を注いだときに温度が下がったりしますので
茶器を予め温めておくと温度が安定しやすいです。
玉露を入れる時間を正しく図る
玉露を入れる時間を正しく図る、これも非常に重要です。
玉露は低温でじっくり入れることで旨みが引き出されます。
初めての人は驚きですが2分以上時間をかけることが多いです。
私が紹介している入れ方はスタンダードよりも茶葉の量が少々多めなので
時間をかけすぎて雑な渋みがでないよう気を付けたいです。
そこでお勧めは
抽出時間 2分15秒
です。
上記に記載した条件を守って玉露を入れていただくことができれば
おいしく玉露を入れることができるはず、です。
実際に玉露を入れる具体的な手順を以下で解説します。
ココがポイント
玉露を入れる条件を正しく実行するのが美味しい玉露への近道!
玉露を入れる手順
玉露の入れ方の手順を解説します。
ポイントは手順を覚えるのではなく意味を理解していくことで
忘れることなく毎回美味しい玉露が入れれるようになりますね。
step
1お湯を沸かす
玉露を入れるにはお湯を沸かします。
水道水の場合はしっかりと沸騰させカルキ臭を抜きましょう。
step
2急須を温める
玉露を入れるお湯の温度が下がらないように急須を温めます。
急須に熱湯のお湯を入れておきます。
step
3茶碗を温める
お湯を飲む茶碗も温めておきましょう。
玉露は温度が低いので飲む時に少しでも暖かくおいしくなるよう
茶碗を保温しておきます。
step
4湯冷ましにお湯を入れる
湯冷ましにお湯を入れます。
この時に1人当たり水の量 20g(ml)を正しく図りながら入れましょう。
プラスチックの計量カップがお湯を調整しやすく使いやすいです。
step
5お湯の温度を下げる
玉露を入れるときにお湯の温度を下げるのがポイントです。
お湯の温度は70℃くらいまではすぐに下がりますが
40℃台にするのは結構時間がかかります。
湯冷ましと湯冷ましで交互にお湯を入れ替えて温度を下げる、
温度が下がったら急須に入れるという手順が通例ですが
自宅ですと常温の飲料水を入れて温度を調整するなどのテクニックもあり、
急ぎの方におすすめですね。
step
5急須に茶葉を入れる
お湯の温度が47.5℃近くまで下がってきたら1人当たり茶葉の量 3.3gを測り、
急須に入れていたお湯を捨て茶葉を急須に入れましょう。
step
6急須にお湯を入れる
温度が下がったお湯を急須に入れます。
この時、茶葉に直接お湯を注ぐのではなく急須の側面からお湯を入れることで
茶葉に不要なプレッシャーを与えず美味しく飲めると言われています。
時間の計測も同時に行いましょう。
step
7最後の一滴までしっかりと注ぐ
抽出時間 2分15秒しっかり待ち、時間になったら玉露を急須から入れましょう。
計量カップなどの1つの容器に最後の一滴まで注ぐことがポイントです※。
※複数名に玉露やお茶を入れる場合「まわし注ぎ」と呼ばれる入れ方がありますが
濃淡にブレが生じるので1つの容器にまとめて出しています。
step
7出し切った玉露を茶碗に入れる
温めていた茶碗のお湯は捨て、出し切った玉露を茶碗に均等に入れてます。
これで人数分の玉露を入れることができました。
step
8美味しくいただく!!
丁寧に入れた玉露を頂くと旨味の爆弾なような味に感動することかと思います!
お茶の美味しい時間を楽しみましょう!
夏場は暑いので氷出しの入れ方も紹介しておきます。
玉露を氷で入れるには?
玉露をお湯で入れる入れ方を解説しましたが夏場は温かいお茶飲むのはちょっと…
という方もいらっしゃると思います。
そんな方のためにアイス玉露エスプレッソ(風)の入れ方ご紹介です。
より低温で玉露を抽出しますので旨みの主張が強く美味しい飲み物になります。
詳しい手順は以下の記事で記載しましたのでご参照よろしくお願いします。
-
氷を使った簡単な玉露の入れ方
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まとめ
玉露の入れ方とコツ・手順をご紹介しました。
1人当たりの入れ方をまとめます。
- 玉露の茶葉 3.3g
- 水の量 20g(ml)
- 水の温度 47.5℃
- 抽出時間 2分15秒
この玉露の入れ方で美味しい玉露を満喫できること間違いなしです!
もちろん玉露の品質によって味は変わります。
間違いのない玉露をGETし玉露の入れ方を試してみましょう!
最高の旨味に包まれ玉露が更に好きになるのではと思います。
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